宮本憲一・元理事長が日本学士院賞を受賞

日本学士院は、2016年3月14日、学術上とくにすぐれた論文、著書その他の研究業績におくる「日本学士院賞」の受賞者10人を発表し、本研究所の第3代理事長である宮本憲一先生が受賞されました。

栄えある受賞を、心からお祝い申し上げます。

宮本先生の専門分野は環境経済学・財政学で、2014年7月に出版された『戦後日本公害史論』(岩波書店)が、戦後日本の公害史を政治経済学の立場から初めて本格的に分析したものと評価され、このたびの受賞となりました。宮本先生のご研究の出発点は、四日市公害に代表されるように自治研運動とも深い関係にあり、近年のアスベスト公害や原発事故に至る長年の被害住民に寄り添った地道な調査・研究の成果であるといえます。

日本学士院は、文部科学省に設置されており、この賞は日本の学術賞としては最も権威ある賞です。今回は106回目となります。

本年(2016年)4月15日には、宮本先生の『増補版 日本の地方自治 その歴史と未来』が自治体研究社から発刊しました。

2016年03月15日
自治体問題研究所