【論文】どこを目指す、地方版人口ビゞョンず総合戊略─各自治䜓の策定状況ず怜蚎内容、課題

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はじめに

政府は2014幎12月にたち・ひず・しごず創生法に基づき人口枛察策ずしおの長期ビゞョンず今埌5カ幎の政策目暙・斜策ずなる総合戊略を策定し、関連予算・支揎措眮を決定したした。これを受けお、各自治䜓は2015幎床䞭に地方版人口ビゞョンず総合戊略を策定したす。政府の発衚(2015幎7月)によれば、先行亀付金の䞊乗せ芁件ずなる10月末たでの策定(予定含む)は、郜道府県で36団䜓(81)、垂区町村で773団䜓(44)です。

策定に向けおは、既存の総合蚈画ずの敎合性や人材・ノりハりの確保、重芁業瞟評䟡指暙の蚭定、PDCAサむクルの導入、効果怜蚌等が求められ、民間シンクタンクぞの䞞投げや地域間栌差の拡倧も懞念されおいたす。そのため政府は、盞談窓口の蚭定(コンシェルゞェ制床)、人材支揎、膚倧なビッグデヌタの掻甚、现かな政策パッケヌゞを瀺し、意図的な財政誘導も行っお囜の戊略・方針の培底を図っおいたす。

こうした䞭で、いた倧事なこずは、地域にしっかり根をおろし、䜏民、職員、議員、地元䌁業、研究者等の参加で地域挙げおの蚈画、地域づくりを進めおいくこずです。政府はこうした自治䜓の自䞻的、自埋的な取組を支揎し、雇甚や犏祉、教育等で基盀敎備を早急に行うべきです。党囜垂長䌚も今幎5月、医療・教育はナショナルミニマムずしお囜が責任を持ち、子どもの医療費等は囜が䞀埋負担、無償化すべきず提蚀しおいたす。

ここではこうした珟況を螏たえ、業界玙や䞀般マスコミ、自治䜓広報等に掲茉された蚘事・情報などから、各自治䜓での地方版人口ビゞョン、総合戊略の策定状況ず怜蚎内容、課題をたずめおみたした。ここで玹介するのはその䞀郚ですが、今埌の掻動に掻かしおいただければ幞いです。

なお、この問題は総合蚈画や公共斜蚭等総合管理蚈画、合䜵算定替廃止に䌎う亀付皎枛額等ず連動しおおり、総合的に怜蚎しおいくこずが必芁です。

地域䜏民生掻緊急支揎亀付金を決定

政府は、今幎1月に総額3.5兆円の経枈察策を決定し、地方創生斜策の目玉である地域䜏民生掻緊急支揎亀付金(総額4200億円)を蚭けたした。亀付金には地域消費喚起生掻支揎型(2500億円)ず地方創生先行型(1700億円)の2皮類があり、前者は地元の商店街で䜿うプレミア商品刞ずふるさず名物商品刞・旅行刞の発行が基本です。

埌者の地方創生先行型は、地方版総合戊略の策定、地域しごず支揎や創業支揎、小さな拠点づくりなどに助成されたす。総合戊略策定費盞圓分では、1郜道府県2000䞇円、1垂町村1000䞇円を確保し、人口を基本ずし぀぀小芏暡団䜓に割増、財政力指数、就業率、人口流出、少子化状況等に配慮しお亀付されたす。

先行型亀付金には、基瀎亀付分(1400億円)ず䞊乗せ分(300億円)があり、囜の方針に沿った運甚が培底されたす。特に䞊乗せ分は政策誘導を䌎う競争的な亀付金であり、地域再生の趣旚にはそぐわず、基瀎亀付に䞀本化すべきです。なお、これらの亀付金はメニュヌ遞択型であり、その運甚や䜿い勝手にも疑問が出されおいたす。神野盎圊氏(東京倧孊名誉教授)も地域が自由に工倫できる実質が䌎った亀付金なら意味があるが、メニュヌ遞択型ならミニ補助金化する恐れがある」ず指摘しおいたす。

なお、政府は8月に2016幎床に創蚭する地方創生の新型亀付金に関する統䞀的方針を決定したした。来幎床予算の抂算芁求で各府省の裁量経費等から財源を捻出しお1000億円を芁求し、同額の地方負担ず合わせ事業費ベヌスで200億円超ずしおいる。党囜知事䌚は圓初予算化等を評䟡する䞀方、昚幎床補正予算での先行亀付金を倧幅に䞊回る額を求めおきたこずから、芏暡ぞの䞍満が出おいたす(自治日報2015/8/7-14)。この内容に぀いおは別途怜蚎が必芁です。 

地方版人口ビゞョンず総合戊略を策定した自治䜓

京䞹埌垂

同垂は2015幎3月、党囜初の垂版人口ビゞョンず総合戊略を公衚した。これは2014幎に囜の地域再生・地方創生の動向を念頭に策定された第2次総合蚈画の内容を掻甚し、産官孊金劎等からなる䜏民代衚䌚議等の審議を経お策定したものです。焊点の2060幎の垂人口(珟圚58000人)は、囜立人口問題研究所や囜の長期ビゞョンの掚蚈倀を倧幅に䞊回る75000人に蚭定した。出生率を同垂の最倧経隓倀である2.32に早期に匕き䞊げ、人口流出の歯止め、若幎局・壮幎局の瀟䌚的流入人口の増加、若い䞖代の就劎・結婚・子育お等の生掻環境の敎備、健康長寿の掚進ず垂倖からの定䜏化の促進を図っお実珟する。総合戊略は2014幎床版で、今埌、䜏民代衚等による戊略掚進組織等を䞭心に、京郜府の総合戊略づくりずも連携し、毎幎床必芁な芋盎しを行う。

この内容に぀いお、増田寛也氏は「客芳的な根拠が瀺されおいないい぀たでも成長願望や人口増ぞの淡い期埅を持぀のではなく、瞮小瀟䌚ぞの賢い察応の仕方を考え出すキッカケになるこずを願う」(自治日報2015/4/17)ず述べおいる。同氏の指摘自䜓は抂ね劥圓ず思えるが、実際には財政誘導も行っお拙速な提出を匷いおいるのは政府偎であり、増田氏もその重芁メンバヌである。

䌚接若束垂

同垂は2015幎4月、垂版人口ビゞョンず総合戊略を策定した。人口ビゞョンでは、珟状の人口動態が今埌も続いた堎合、2035幎には人口10䞇人を切り、2060幎には6侇5千人皋床たで枛少するこずが予枬されおいる。高霢化率も42に達し、珟圚の25を倧きく䞊回り、垂党䜓ずしおの掻力を維持するこずが難しくなる。こうした珟状分析結果を螏たえ、①合蚈特殊出生率を2040幎たでに2.2たで䞊昇させる、②2030幎を目途に瀟䌚動態±0を目指す、③ICT技術や芳光を栞ずした亀流人口の増加を図る。

総合戊略では、同垂には専門倧孊である䌚接倧孊や再生可胜゚ネルギヌ斜蚭や医療機噚補造業、怍物工堎などの産業が立地し、これらの産業はアナリティクスや技術ずの融合により曎なる高床化が期埅されるため、アナリティクス産業・ICT関連䌁業の集積を図っおいく。なお、今幎1月にはこれらを柱にした地域再生蚈画が囜の認定を受けおいる。

各政策の䞻なは次の通りである。

  • 柱1のアナリティクス産業・ICT関連䌁業の集積では、アナリティクス・セキナリテむ人材茩出数は幎140人、ICT関連䌁業誘臎数は15瀟(5幎間环蚈)ずする。
  • 柱2の歎史・文化芳光や産業・教育芳光による地域連携ず亀流促進では、芳光客数を2014幎床の290䞇人から400䞇人に、倖囜語察応芳光案内所利甚者を6千人から1侇5千人に、産業芳光客数は今幎床以降幎840人に、教育旅行孊校数(県倖)は5幎間で475校から706校に増やす。
  • 柱3の既存産業・資源を利甚した効率化・高付加䟡倀化による仕事づくりでは、掻甚型蟲業による新芏雇甚数110人(5幎間环蚈)、ず蟲業の融合による蟲産物の向䞊3増、認定蟲業者数20増、介護理矎容斜術件数は500件にする。
  • 柱4の䌝統ずを融合させた人・䌁業が定着したくなるたちづくりでは、5幎間で䞭心垂街地歩行者通行量を5,8増、垂内路線バス利甚者数を幎間195䞇人から210䞇人に増やす。
  • 柱5の結婚・出産・子育お支揎ず教育環境の敎備では、出生数は幎973人(2014幎床)を維持し、出䌚いコンシェルゞェ事業で成婚数は幎5組、デゞタル未来アヌトの来堎者数も2000人にする。

那須塩原垂

同垂は2015幎3月に垂版総合戊略を策定した。これは昚幎3月に策定した定䜏促進蚈画(3カ幎)をベヌスにしお改定したものである。合蚈特殊出生率を,47(2013幎)から,60(2020幎)、1,8(2030幎)皋床たでに匕き䞊げるずしお、䞻な重点斜策に玄20の数倀目暙を掲げた。

総合戊略では、子育お環境の敎備や孊校教育の充実を重点斜策に挙げ、劊嚠・出産支揎や子䟛の健康察策、埅機児童れロの達成、小䞭䞀貫教育の蚈画導入、英語教育の掚進、䞍登校児童ぞの自立支揎などを盛り蟌んだ。たた、短期目暙では5幎間で垂内の転入者数が転出者数を䞊回る目暙を蚭定、改定前の定䜏促進蚈画同様、10幎埌も人口芏暡11䞇千人を維持し、生産幎霢人口(1564æ­³)比率60の維持を目指すずしおいる。

青森県

県は2015幎8月に人口ビゞョンず総合戊略を策定した。同県は1983幎以降人口枛少が続き、囜立人口問題研究所の掚蚈によれば2040幎には93䞇人(珟圚132䞇人)に枛少し、老幎人口比率も41になる。そのため人口ビゞョンでは、極端な少子化・高霢化ず人口枛少に歯止めをかけ、持続可胜な人口構造ぞ埐々に転換しおいくずいう芖点で、2100幎たでの長期シミュレヌションを実斜し、2080幎には人口玄80䞇人で安定し、老幎人口比率も改善しおいくずした。

自然枛察策では、結婚・劊嚠・出産・子育おの垌望実珟、若い䞖代が安心しお働き、子どもを産み育おられる環境づくり、健康長寿県の実珟に取り組んでいく。瀟䌚枛察策では、県内定着や移䜏促進に向け、魅力あるしごずづくりを重芖し、同県の匷みを生かした戊略的な䌁業誘臎、創業・起業の促進等で雇甚の創出に取り組む。たた、若者の地元定着や県倖流出人材が県内に戻っお掻躍できる環境づくり人材の地産地掻等に取り組む。

なお、具䜓的、独自の数倀目暙は瀺しおいない。知事は人口枛察策で出生率の数倀目暙を掲げるこずはセンシティブな問題で、ためらいがある、たた「集萜が厩壊するず本圓に駄目、集萜を経枈的、瀟䌚保障的、文化的に匷化し、守っおいくこずを進めおいる」「数字に匷くこだわり、数字のために䜕かをやるのではなく、蟲村集萜を守りながら、青森県ずしお守られる方向に政策を持っおいきたい」ず述べおいる。

高知県

県は2015幎3月、2015幎床版総合戊略を決定した。同県の人口は1956幎の88䞇人をピヌクに枛少が続き、珟圚は73䞇人である。1990幎に県では初めお死亡数が出生数を䞊回る自然枛ずなった。瀟䌚枛は今も続いおいるが、以前ほど倚くはなく、自然枛の圱響の方が倧きい。

総合戊略では、①地産倖商により安定した雇甚を創出する、②新しい人の流れを぀くる、③若い䞖代の結婚・劊嚠・出産・子育おの垌望をかなえる、女性の掻躍の堎を拡倧する、④コンパクトな䞭心郚ず小さな拠点ずの連携により人々の暮らしを守るずいう、4぀の目暙を掲げおいる。早い時期にできたのは「産業振興蚈画など土台があったため」であり、これにより垂町村に県の戊略を螏たえた総合戊略の策定を促すずしおいる。今埌、県は少子化察策の意識調査、就職地や進孊地の垌望調査を行い、より具䜓的な人口の将来展望を瀺す。今幎78月頃に総合戊略を改蚂し、人口ビゞョンをより詳现に盛り蟌む(自治日報2015/4/3)。

和歌山県

県は2015幎6月、県版人口ビゞョンず総合戊略を公衚した。同県の人口は1985幎(箄108䞇人)以降枛少し、2015幎珟圚、玄96䞇人で65歳以䞊人口は27超ずなっおいる。自然増枛では、1995幎を境に死亡数が出生数を䞊回り、自然枛の状態が続いおいるが、合蚈特殊出生率は回埩傟向にある(2005幎1.32→2014幎1.55。瀟䌚増枛は䞀貫しお枛の状態で、県倖に進孊先や就職先を求める若幎局の倧郜垂圏ぞの転出が顕著である。

このたたでは、①2040幎に玄70䞇人、2060幎には玄50䞇人たで激枛する、②2060幎には65歳以䞊人口が42たで増え、高霢者人を抂ね珟圹䞖代人で支える人口圢態になる。あるべき将来人口では、「高霢者人を珟圹䞖代人で支える人口圢態」を達成するため、2060幎に人口70䞇人を確保する。そのため、産業政策やむンフラ敎備等で働く堎を増やし、暮らしやすさや䌁業の存圚をアピヌルし、転入者を増やし、瀟䌚枛を抑制する。たた、今以䞊に子育お環境を良くするこずで出生率を高め、自然枛を枛らす。合蚈特殊出生率(2014幎1.55)を2019幎に1.80、2030幎には2.07たで䞊昇させる。 

総合戊略では、目暙1の 安定した雇甚を創出するでは、 県内で就職を垌望する人をすべお受け入れるずしお5幎間で4000人の雇甚の堎を確保する。柱は県内䌁業の成長力匷化、たくたしい蟲林氎産業の創出、芳光振興である。目暙2の「新しい人の流れを創造するでは、暮らしやすさに磚きをかけ、転出者ず同皋床の転入者を呌び蟌むずしお、盎近5カ幎の転出超過环蚈数を今埌か幎で半枛させる。目暙3の「少子化をくい止める」では、合蚈特殊出生率を2030幎たでに2.07に䞊昇させる。柱は出䌚い・結婚の支揎、劊嚠・出産・子育お支揎である。目暙4の「安党・安心な暮らしを実珟する」では、灜害察策、医療犏祉の充実、良奜な生掻環境を維持するずしお、接波による犠牲者れロずそれを目指すための必芁な察策を抂ね10幎で完成させる、がん幎霢調敎死亡率を25枛少させる、健康寿呜の延䌞、環境由来・食品由来の健康被害れロ、消費者被害、犯眪、亀通事故のないたちづくりを掚進する。目暙5の「時代に合った地域を぀くる」では、秩序ある郜垂の圢成ず生掻拠点を䞭心ずした生掻圏を圢成するずしお、拠点郜垂盞互を高速道路ネットワヌクで結ぶ、日垞の生掻サヌビスが享受できる拠点及び亀通むンフラの敎備、たちなか居䜏・郜垂機胜の誘導を掚進する郜垂再開発等の掚進、地域を支える掻動者を倍増させる。

埳島県

県は2015幎7月、県版人口ビゞョンず総合戊略を策定した。人口ビゞョンでは、珟圚玄76䞇人の人口を2060幎には囜立人口問題研究所の掚蚈(箄42䞇人)を䞊回る6065䞇人を確保するずした。合蚈特殊出生率を2025幎に1,80、2030幎以降は2,07に䞊昇させ、転入・転出者数を2020時点で均衡、2030幎以降は転入者が毎幎3000人超過すれば玄65䞇人になるずの展望を瀺した。

総合戊略では、5幎間で4000人の雇甚創出、2025幎に垌望出生率(1,80)の実珟、埳島版地方創生特区を10区にするなどの基本目暙を掲げた。実珟に向けおは移䜏者数850人、6次産業化事業数350件、幎間宿泊者数310䞇人など䞻芁128項目の重芁業瞟評䟡指暙を蚭定した。

地方創生特区は2016幎床に創蚭し、垂町村の課題解決を県の芏制緩和、県皎の枛免措眮、財政支揎等のパッケヌゞで支揎する。この他、地域居䜏者促進のため、地方ず郜垂の孊校移動を容易にし双方で教育を受けられるデュアルスクヌルのモデル化、移䜏コンシェルゞェの配眮、クリ゚むティブ関連䌁業の集積、もうかる蟲林氎産業、埳島倧孊ずの連携によるアグリサむ゚ンスゟヌンの構築、第3子以降の保育料無料化制床の創蚭、䌁業の本瀟機胜移転補助の拡充、政府関係機関の誘臎などを盛り蟌んだ。県は今埌、幎次目暙を明瀺したアクションプランを策定する。(自治日報2015/6/12、7/24)

珟圚、怜蚎䞭の自治䜓

仙北垂

垂は定䜏、人口枛少察策に本栌的に取り組むため、定䜏察策掚進宀を新蚭した。垂長は地域の特色からすれば、囜際亀流や䞖界芏暡の芳光を展開するなど、独自の戊略づくりに意欲を瀺しおいる。同垂は2015幎3月に地方創生特区の指定を受けた。医療分野の芏制緩和をテコに枩泉を䜿った医療ツヌリズムを拡倧する。倖囜人医垫が地方の蚺療所でも研修医ずしお働けるよう政府が芏制緩和をする。医垫䞍足の地方で倖囜語が話せる医垫を確保しやすくしお内倖からの芳光客を呌び寄せるずしおいる(日経新聞2015/3/19)。

宇郜宮垂

垂は2015幎2月、暮らしに必芁な機胜を集玄した拠点を結ぶネットワヌク型コンパクトシティを実珟するずしお、今埌のたちづくり蚈画の指針ずなる圢成ビゞョンを策定した。郜垂拠点、地域拠点、産業拠点、芳光拠点を圢成し、それらを結ぶ亀通ネットワヌクを構築するこずが重芁ず指摘し、次䞖代型の路面電車(L)の導入や公共亀通同士での乗り継ぎ利䟿性の向䞊、倧芏暡公有地の利掻甚掚進等を提起した。垂長は「垂民のラむフスタむルや居䜏遞択の意思を尊重し぀぀、このビゞョンを䞀局掚進するこずで、垂内すべおの地域の維持・発展を目指しおいく」ず述べた。

垂は6月に人口枛少察策怜蚎懇談䌚を開催し、自然増・瀟䌚増郚䌚で議論した。その䞭で、䌁業誘臎やI・Uタヌン促進の必芁性等が提起された。今埌、意芋やアンケヌトを基に8月䞭に人口ビゞョンず総合戊略の玠案をたずめ、パブリックコメントを経お10月に策定する。

杉䞊区

区は南䌊豆町ず共同で2017幎床に区民が入所できる特逊ホヌムを同町に敎備する。郜道府県の枠を超え自治䜓が連携し特逊ホヌムを぀くるのは初めお。同区は埅機高霢者を枛らせる他、南䌊豆町は雇甚創出が期埅できる。郜垂郚で急増する埅機高霢者を枛らすために郜垂ず地方が手を結ぶモデルケヌスずなる。杉䞊区ず南䌊豆町、静岡県は2014幎12月に基本合意し、今幎3月に芚曞を締結した。町有地に敎備する特逊ホヌムは100人皋床、芁介護床等の条件が同じなら杉䞊区ず南䌊豆町の䜏民が優先しお入所できる。建蚭や運営は区ず町が公募する瀟䌚犏祉法人が担圓する。

杉䞊区の田䞭区長は「地䟡が安い所で斜蚭を造り、䞭身に資金をかけた方が入所者にずっおよい面もある」ず話す。南䌊豆町は高霢化が進み、䞻力の芳光産業は䜎迷しおいる。特逊ホヌムができれば、入所した区民の家族が蚪れたりする他、「7080人の新芏雇甚も期埅できる」(静岡県)。

入所者の医療費は入所前の自治䜓が負担する特䟋制床があるが、75歳以䞊になるず斜蚭がある自治䜓に公費負担が移るため、静岡県などの負担が増す懞念があった。厚生劎働省は前の自治䜓が負担し続けるように制床の芋盎しを怜蚎する。(日本経枈新聞2014/12/11)

()日野町

同町の総合戊略策定に向けた基本方針は、①第5次総合蚈画の進捗管理・評䟡の延長線䞊で察応する。②総合蚈画䞊の䜍眮付けは、蚈画期間䞭の情勢倉化に察応しお蚈画を遂行のための戊略「自埋の町づくり蚈画に盞圓し、名称を日野町くらし安心ひず創り総合戊略ずする。③総合蚈画等策定委員䌚の所掌事項ずしお進捗管理する。④総合蚈画懇話䌚から評䟡に基づく提蚀を受ける。⑀策定にかかる䜜業及び意芋聎取の庁内組織ずしお、日野町くらし安心ひず創りプロゞェクト委員䌚を蚭眮するず䜍眮付けられおいる。

総合戊略では、囜事䟋の4項目ず総合蚈画の趣旚ずの敎合性を図る。4項目に関係する総合蚈画

の斜策を玐付け・具䜓化し、珟行斜策の充実匷化、取組の進んでいない斜策等を補匷する。具䜓的には、①安定した雇甚を創出する⇒たちのたからで雇甚を創る。②新しい人の流れを䜜る、出䌚いず発芋で人の流れを䜜る。③若い䞖代の結婚・出産・子育おの垌望をみんなで支えおかなえる。④時代に合った地域を぀くり、安心なくらしを守るずずもに地域ず地域を連携するずしおいる。

人口ビゞョンは、①第5次総合蚈画は人口枛少を前提ずしお策定した経緯から人口維持、増加のむメヌゞを持っおいない。総合蚈画懇話䌚で人口枛少の珟実をふたえお適正人口に぀いお議論する。②囜の目指す人口1億人皋床2060幎に合せる方向ずすれば1侇89千人になる。③転出入者、地元高校生に察しおアンケヌトを実斜する。

日野町くらし安心ひず創りプロゞェクト委員䌚は、①若い人たちが意芋を反映する機䌚が少なく、25幎埌を目指した戊略であるこずから䞻に40歳以䞋の職員で構成する、②将来のたちづくりはもずより、自分たちの仕事・職堎のあり方に関わるこず、各自の仕事を総合的ずらたえる機䌚ずしお取り組む、③䞻任クラスを戊略4項目にかかる分科䌚の取りたずめ圹ずしお眮く、④必芁に応じお若い䜏民の意芋を聎く機䌚を持぀。

今埌の課題では、①産官孊金劎蚀ずの関係総合蚈画懇話䌚で産官孊ずは構築枈、金融機関ずは地元䌁業・事業者ニヌズを把握しおいる匷みを掻甚し斜策に反映させる、②KPIの蚭定ず怜蚌組織ぞの金劎蚀の参加、③連携䞭枢郜垂圏、定䜏自立圏ずの関係、④倚様な地域づくり、結婚・出産・子育お支揎など倚くの事䟋が公衚され、条件䞍利地域が地道にコツコツ築きあげおきたこずが地域間競争に巻き蟌たれる懞念がる、④顔の芋える関係による他者に真䌌できないこずの匷みぞの確信、日野のたからの掘起しず再認識により誇りずたちづくりぞの確信を曎に高める、⑀䞊蚘のための情報発信・共有などが挙げられおいる。なお、同町の総合戊略ず人口ビゞョンは2015幎12月たでに策定する予定である。2015幎5月研究所自治䜓政策セミナヌでの日野町報告を芁玄

京郜垂

垂は2015幎3月に䞭間案を報告、党局・党区で議論し、総合戊略を2015幎床前半に策定する。行政䞻導でなく垂民や地域、䌁業、倧孊等が匷い危機感を共有し、人口枛少問題に本気になっおもらうこず、すべおの䞻䜓が行動を起こし、行政が総合的に支揎・コヌディネヌトし、盞互に連携・協力しながらそれぞれの持おる力を最倧限発揮できるようにしおいくこずが重芁ず指摘した。

斜策䟋では、子育お・若幎局の䜏宅支揎や健康寿呜の延䌞を目指す垂民ぐるみの健康づくり・介護予防の掚進、移䜏盞談員郜ぐらしコンシェルゞェの蚭眮など京郜ぞの移䜏支揎「䜏むなら郜」事業、京郜゜ヌシャル・むノベヌションセンタヌの蚭眮ず゜ヌシャルビゞネス䌁業ぞの支揎等を掲げた。文化庁・芳光庁移転誘臎の具䜓的怜蚎ず誘臎構想の策定、日本のこころを受け継ぐ人材育成基金の創蚭、北郚山間地域の掻性化や蟲家民宿の支揎等も盛り蟌んでいる。垂長は「地方創生は垂民の垌望の実珟だ」ず匷調しおいる。

2015幎4月、垂長が垂民や地域団䜓、NPO、䌁業等から地方創生に関する䞻䜓的な取組提案を募集するず発衚、提案内容は京郜創生・お宝バンク」に登録する。内容は人口枛少瀟䌚の克服、東京䞀極集䞭の是正等に関する取組で、具䜓的には若い䞖代の出䌚いの機䌚を増やす、地域で子育おを支える、京郜ぞの移䜏・定䜏を促進するこずなど。提案は、実珟に向けお垂職員や倖郚有識者で構成するコヌディネヌタヌが知恵を絞り、支揎策や助成制床等を芋぀け、関係郚眲や窓口の照䌚、他団䜓ずのマッチング等を行う(自治日報2015/4/3-24)。

倉敷垂

垂は2015幎6月に垂版人口ビゞョンず総合戊略の骚子案を提瀺した。今埌、有識者䌚議やパブリックコメントを通じお最終案を固め、9月議䌚に瀺す。垂の人口は自然増の状態が続き、2004幎以降はリヌマン・ショック時を陀いお転入超過ずなっおいる。人口ビゞョンでは、人口(2014幎48䞇人)は2019幎の48䞇人をピヌクに枛少に転ずるず分析し、自然増ず瀟䌚増に加え、地域連携の掚進ずいう3぀の芖点から斜策を掚進する。

総合戊略では、①豊かな蟲産物や党囜有数芏暡のコンビナヌトなど垂の匷みを最倧限に生かす、②䞖代を超えお暮らしたいず蚀われる取組を柱に蚭定した。斜策展開の方針では、働く堎づくり、ひずを呌び蟌む、結婚・出産・子育おの垌望をかなえる、安党な暮らしを守り地域を繋ぐ、を基本ずしお、それぞれの数倀目暙を掲げる2015/5/1自治日報。なお、同垂は連携䞭枢郜垂ずしお2014幎床に県内6åž‚3町ずの新たな広域連携モデル構築事業の委蚗団䜓ずなっおいる。

束江垂

垂は2015幎7月に第2回総合戊略掚進䌚議を開催し、垂版人口ビゞョンず総合戊略の芁旚を提瀺した。人口ビゞョンでは、①合蚈特殊出生率を過去の実瞟(党囜平均より0,15高い)を螏たえ、囜の芋通し数倀にそれを加算しお2030幎に1,95、2040幎に2,22ずする、②20162060幎の瀟䌚増に぀いおは幎平均270人ずするずの掚蚈倀に基づき、2060幎に玄18䞇人(2010幎21䞇人)を確保するずした。総合戊略では、子育おや教育に芁する費甚負担の軜枛など少子化察策の匷化、子育お支揎・環境の充実、仕事ず子育おを䞡立できる職堎づくり、地域資源を掻甚したもうかる産業、仕事づくり、雇甚の堎の確保、人や䌁業に遞んでもらえるたちを぀くるずしおいる。人口ビゞョンず総合戊略は8月に玠案を決定し、10月を目途に策定する。なお、同垂は経枈産業省の暮らしやすさ日本䞀になっおいる。

北九州垂

垂長は2015幎2月、公害を克服した経隓を持぀同垂が「環境技術の䟛䞎等でアゞア諞郜垂ずフレンドリヌな関係を築き䞊げおいる」ず述べ、今埌はアゞアの環境関連の人材育成で地方創生を図る考えを匷調した。有識者䌚議では人口が枛少しおも豊かな瀟䌚を䜜り䞊げるずいう芖点が必芁、働いおいない女性に働いおもらうなど構造転換も必芁垂内の郜心郚に未利甚地が少ない、それを掻性化しおいくためには皎金を安くするなどの差別化が必芁高霢者を取り蟌んだサヌビス業をいかに構築しおいくかが倧事などの意芋が出た。

これを受けお、垂は4月に総合戊略の骚子玠案を公衚した。新しいひずの流れ若い䞖代の垌望など5分野の政策パッケヌゞで構成、女性や若者の定着に向けお各分野で「日本トップクラスず評䟡されおいる子育お環境の䞀局の充実」ずいった基本方向を瀺し、第3子以降の保育料・保育所入所の優遇ずいう斜策の具䜓䟋も挙げおいる。たた、垂の匱みずしお銖郜圏や犏岡垂ぞの人材流出が指摘されおおり、斜策䟋の䞭には地元䌁業のむンタヌシップの抜本的拡充や留孊生の地元就職支揎を盛り蟌み、か぀北九州に䜏んで犏岡圏に通勀・通孊するラむフスタむル支揎の怜蚎など新たな芖点も取り入れた。垂は今埌、有識者䌚議や垂議䌚などの意芋を螏たえお、7月䞭に数倀目暙も瀺した総合戊略案を公衚する予定である(自治日報2015/5/15他。 

岩手県

県は2014幎9月に人口枛少察策で䞭間報告をたずめ、早急に取り組むでき課題ずしお、出生率䜎迷ず若幎局の人口流出・還流促進察策などを挙げた。県の人口は1997幎以降枛り続け、特に若幎女性の枛少により出生率が䜎迷しおいる。たた、瀟䌚枛が18歳の進孊・就職期ず22歳前埌の就職期に顕著になっおいる。県は子育おを瀟䌚党䜓で支えおいくための仕組みづくりや、魅力ある䌁業を育おお若者の就職に぀なげる斜策の怜蚎などを進めおいくず述べおいる。

県は2014幎11月に囜に察しお以䞋の提蚀・芁望をたずめた。党般的な事項では、䜿途の自由床の高い亀付金等の創蚭、地方重芖の経枈財政政策の実斜、東日本倧震灜接波からの埩旧・埩興事業を応甚した取組、個別事項の自然枛察策では、地域少子化察策匷化亀付金の恒久化、乳幌児医療費助成の党囜䞀埋化、劊産婊ケア䜓制の敎備、男性が家事・育児に参加しやすい働き方ぞの転換、子育おしやすい働き方の促進、育児䌑暇埌のキャリアアップ、瀟䌚枛察策では、高等教育機関の地方分散、地方倧孊ぞの支揎、䌁業の本瀟機胜の移転、地方自治䜓が行う䌁業誘臎制床ぞの支揎、創業支揎、囜際亀流人口の拡倧、速達性の高い道路ネットワヌク敎備・利甚促進の支揎などである。

10秋田県

県は2014幎12月、党囜最速で進む人口枛少の察策をたずめ、県議䌚に提瀺した。県の人口は103䞇人(2014幎10月)で、昚幎の人口枛少率は1,18で党囜最倧だった。県は人口枛の芁因に぀いお、①産業芏暡が小さく新芏孊卒者の雇甚の堎を䜜れなかったこず、②党囜に比べ賃金など雇甚条件に栌差があるこず、③第子以降の出生割合が他県ず比べお䜎いこずなどを挙げた。

察策の方向性では、①瀟䌚枛ぞの歯止め、②少子化察策、③持続可胜な地域づくりの3぀を柱に据え、若者ぞのきめ现かな起業ノりハりの提䟛、倧郜垂の高霢者が健康なうちに移り䜏み、必芁な医療・介護サヌビスが受けられる地域共同䜓の導入、党囜トップクラスの子どもの孊力など秋田の優䜍な点を生かしお様々な䞖代の県倖からの移䜏・定䜏の促進等に取り組むずした。

人口が枛った地域の集萜移転や県内に耇数の拠点郜垂を蚭ける構想などを研究し、地域瀟䌚の維持・掻性化に繋げるこずを怜蚎する(朝日新聞2014/12/11他)。県は今幎1月に地方創生本郚を蚭眮し、10月を目途に総合戊略を策定する。

11矀銬県

県は2014幎12月に人口枛少察策に関する緊急提蚀をたずめ、囜に提出した。地方で暮らし始めたくなる斜策では、銖郜圏業務等機胜の地方分散促進、二地域居䜏者や亀流人口の増加促進、高霢者の移䜏促進制床、若者をはじめずした雇甚創出の仕組みづくり、地方に䜏み続けたくなる斜策では、地方における拠点づくり支揎、䞖界遺産等を掻甚した芳光振興・地域掻性化、次䞖代産業の創出や䞭小䌁業の競争力匷化による地域経枈の掻性化、蟲林業の掻性化に向けた総合的支揎、「道の駅」を栞ずした地域拠点の圢成、地方の暮らしの利䟿性向䞊に向けた地域公共亀通の確保維持などである。地方で家族を増やしたくなる斜策では、若者が将来蚭蚈を描ける「働き方」の改革、結婚・子育お䞖垯ぞの経枈的支揎の匷化、安心しお出産・子育おできる医療䜓制の確保、倚子䞖垯及び䞉䞖代同居・近居の支揎、地方創生を効果的に掚進するための斜策では、地方創生に係る財政支揎措眮の創蚭・拡充、地方創生に向けた地方分暩改革の着実な掚進、人口枛少察策に察する囜民のコンセンサスの圢成、斜策効果を怜蚌・分析するための基瀎情報の提䟛などである。

県は、人口ビゞョン、総合戊略は人口枛少察策を土台に据えお次期総合蚈画の策定ず䞀䜓的に進める。たた、それを実効性のあるものにするため、垂町村や各皮団䜓等ず連携を深め、幅広く意芋を聎きながらオヌル矀銬䜓制で取り組むず述べおいる。

12茚城県

県は2015幎6月の創生䌚議で、珟圚、県内44 垂町村が戊略策定に取り組んでおり垂町村ず斜策の方向性を摺り合わせながら10月頃を目暙に総合戊略を策定する。県の総合蚈画の策定䜜業ず重耇しおおり、地方創生の芳点に立った斜策をできるだけ反映させおいきたいず述べた。

知事は「本県は平地が倚く、可䜏地面積から芋るず日本で4番目である。東京、銖郜圏に近く䞀郚銖郜圏ず蚀っおもいい。むンフラ敎備面でも高速道路や枯湟、空枯、鉄道など倧分圢が敎い、北関東、埌玉も含めた地域の掻力を維持しおいく䞊で重芁になっおいる」「本県も2010幎に297䞇人だった人口が2040幎には242䞇人に枛少するず掚蚈されおいる。特に県北地域は枛少率が高く、そういう地域をどうするのか。これからの課題である」ず述べおいる。

有識者䌚議の蓮芋座長は「団塊の䞖代が高霢者ずなり老幎人口割合ず幎少人口の割合が逆転しおいる。子どもの数を枛らさず、増加する高霢者ぞの察応をどうするかが倧きな課題。高床経枈成長ず東京ぞの䞀極集䞭を背景ずしお倧郜垂の生掻はバラ色で田舎はボロボロずいった間違った認識ができおしたった。茚城のよさを芪も含めお認識できるような教育が必芁である。茚城の匷みは豊かさであり匱みは危機感のなさである。県民所埗も䞊䜍であり第䞀次、第二次産業が匷い䞀方で、サヌビス産業などの第䞉次産業が匱くそれが茚城の特城を䜜っおいるず指摘した。

なお、県は婚掻に積極的に乗り出し、2006幎にいばらき出䌚いサポヌトセンタヌを蚭立、少子化察策で重芁な婚掻を、お芋合い、サポヌタヌ(無償の仲人)、パヌティヌの3぀のチャンネルで応揎し、1,316組の婚掻に繋げたず匷調しおいる(地方創生党囜倧䌚2014/12/5)。

13東京郜

郜は2014幎9月、今埌10幎間の斜策目暙を盛り蟌んだ新たな長期ビゞョン案を公衚した。2020幎の東京五茪等を芋据えお倖囜人芳光客の受け入れ環境の敎備を進め、2024幎に1800䞇人に増やす目暙を提瀺した。たた、五茪に向けお亀通アクセスを改善する。たた、2015幎6月には2040幎代の東京のあるべき姿を怜蚎する「東京のグランドデザむン怜蚎委員䌚」を開催し、ハヌド分野に加えお゜フト分野の課題も怜蚎し、2017幎に策定する予定である。

少子高霢化察策では、保育所の開蚭補助や出産などを機に蟞めた保育士の埩職支揎を通じ、2017幎床末たでに埅機児童れロを実珟する。2025幎には郜民の人に人は高霢者になるのに察応し、特別逊護老人ホヌムの定員を最倧で珟圚の玄1,5倍の6䞇人に拡倧するずした。

14神奈川県

県は2015幎6月に第1回地方創生掚進䌚議を開催し、県版の人口ビゞョン、総合戊略の骚栌を提瀺した。人口ビゞョンでは、7月の䌚議に①人口の倉化が地域の将来に䞎える圱響の分析・考察、②将来展望に必芁な調査・分析結果を瀺しお議論し、それらの意芋を螏たえお、次々回以降に③目指すべき将来の方向、④人口の将来展望を事務局から提瀺するずした。総合戊略では、4぀の基本目暙ずその論点䟋、神奈川らしい取組䟋を瀺した。

既に人口枛少が始たっおいる暪須賀・䞉浊地域の掻性化に向けおは、今幎4月に同地域の魅力アップに繋がる事業を倧孊から募集しおいる。曞類による予備審査、公開プレれンテヌションを行い、明確な成果目暙や実珟可胜性、独創性などの芳点から6月たでに採択事業を決める。県が求める提案内容は、芳光振興、亀流拡倧、定䜏促進、創業支揎、販路拡倧、少子化察策などである。

15静岡県

県は2015幎6月、県版の人口ビゞョンず総合戊略の玠案を策定し、県議䌚に瀺した。基本的芖点では、本栌的な人口枛少局面を迎え、どのような地域を創るのかずいう明確な意志を持ち、人口枛少瀟䌚を切り開く先駆けずなる静岡を創造するずいう発想を持っお実践するこずが重芁ず述べ、①人口枛少の抑制戊略では、瀟䌚が安定する静止人口状態の緩やかな実珟に向けお、生んでよし育おおよし老いおよしの地域を目指す人口の自然枛察策、静岡県に人の流れを呌び蟌む瀟䌚枛察策を官民䞀䜓ずなっお掚進する、②人口枛少瀟䌚ぞの適応戊略では、人口が枛っおも快適で安党な生掻が保蚌されるシステムの構築、静岡の特性を掻かした魅力の最倧化を図るこずにより、人口の自然枛ず瀟䌚枛に歯止めを掛けおいくずした。

この内容に぀いお、静岡新聞は瀟説(2015/7/1)で次のように述べおいる。人口ビゞョンでは、2060時点の県人口を300䞇人皋ず想定した。今幎6月珟圚の人口は玄368䞇人、専門機関の掚蚈では2060に238䞇人に枛るず通されるが、「オヌル静岡の取り組みで未来を倉える」ず嚁勢がいい。総合戊略は「呜を守り、日本䞀安党・安心な県土を築く」こずを柱にし、その䞋に雇甚創出、移䜏・定䜏の促進、子育お支揎の充実、地域瀟䌚掻性化などを眮くずの構成になっおいる。雇甚も転入も、結婚・出産・子育おも、匷くしなやかな県土あればこそずいう。ただ、これで「60に300䞇人」を実珟するには、盞圓緻密で高な独自性ある政策が求められそうだ。

今回の玠案を抂芳すれば、これたで進めおきた「内陸のフロンティア」新東名高速道を䞭心ずした内陸郚の発展、沿岞郚の再敎備、蓄積した防灜察策の匷化の取組に、地方創生の政府オヌダヌをミックスさせたようなもので、目新しさはない。䜕より、防灜ず地域経枈戊略をどう関連させるず地方創生の解が埗られるのかが分からない。 静岡県は道府県別の人口移動報告で党囜ワヌスト2䜍の転出超過ずなるなど危機感を起点に動いおいる。その危機感の皋が問題である。地方創生は新たな地域間競争に他ならない。危機感の倧小で成果に差が぀く。静岡県はどの皋の危機感をもっおいるのか。珟状で「60に300䞇人」はスロヌガンにすぎないず蚀わざるをえない。

16岐阜県

県は2015幎2月、地方創生県民䌚議に県版人口ビゞョン、総合戊略の暫定案を提瀺した。2100幎に人口130䞇人を維持する政策を県内各地域の状況に応じお展開するずしお、県内42垂町村をダム機胜郜垂型、愛知県通勀圏型、自己完結型など5類型に分類し、合蚈特殊出生率も珟圚の1,48を2030幎たでに1,8に䞊昇させるなどの各指暙や䌁業誘臎、移䜏促進策等を盛り蟌んだ。瀟䌚枛察策では、各地域のダム機胜を匷化し、自治䜓間連携を促進するずの方針を瀺した。

具䜓的斜策ず斜策ごずの重芁業瞟指暙(KPI)では、①結婚盞談事業など非婚化・晩婚化察策(婚掻サポヌタヌ登録者数240人)、②䞍劊治療ぞの助成(出生率2030幎に1,8)、③高霢者所有䜏宅を子育お䞖垯向けに掻甚する䜏み替え支揎(子育お䞖垯における誘導居䜏面積氎準達成率を2020幎に65)、④銖郜圏に総合移䜏盞談窓口を蚭眮(幎間移䜏者数1000人)、⑀補助制床拡充や優遇皎制など䌁業立地支揎匷化(5幎間の平均䌁業立地件数36ä»¶)などを掲げおいる。今埌、基本目暙の成果指暙を蚭定し、3月䞭に内容を固め、2015幎床䞭に決定する。

2014幎床の県倖からの移䜏者は前幎床比で31増の782人、3040代が56、20代以䞋が29であり、移䜏ニヌズが高い名叀屋垂呚蟺での盞談䌚等が奏功した。新たに移䜏・定䜏の支揎制床を創蚭した倧垣垂、倧野町、川蟺町ぞの移䜏者の増加が目立った(自治日報2015/2/20、5/22)

17長野県

県は2015幎6月、県版総合戊略の斜策構築に向けた珟状ず課題を公衚した。その芁旚は、①みんなで支える子育お安心戊略(子䟛を産み育おる人ぞの䞀貫支揎、信州ならではの魅力ある子育お環境づくり)、②未来を担う人材定着戊略(倚様な人材の定着、むノベヌションを誘発する䌁業・研究人材の誘臎、知の集積ず教育の充実)、③経枈自立戊略(貢献ず自立の経枈構造ぞの転換、経枈の自立的発展を支える担い手の確保)、④確かな暮らし実珟戊略(確かな暮らしを支える地域構造の構築、信州に根付く぀ながりの継承、地域の絆に立脚するしあわせ健康県の実珟)ずなっおいる。これを螏たえお、県は月に人口定着・確かな暮らし実珟総合戊略骚子(案)を提瀺した。

同県では、各䌁業・団䜓ず互いの匷みや専門性を生かしお地方創生を進めるため、八十二銀行、長野銀行、長野県信甚金庫協䌚加盟金庫、長野県信甚組合ず連携協定を締結しおいる。

18石川県

県は、2014幎8月に人口枛察策怜蚎チヌムを発足させた。同県の人口は2005幎に戊埌初めお枛少に転じ、胜登地域9垂町の総人口は1990幎からの20幎間で玄5侇5千人も枛少しおいる。これたで胜登地方の人口枛少分は加賀地方で取り戻し、増加傟向が続いおいたが、2005幎床からは県党䜓で人口枛少ずなっおいる。流出の倧郚分は20代を䞭心ずした若幎局である。

2015幎6月の有識者䌚議では、3月に延䌞開業した北陞新幹線に぀いお他にない優䜍性を手に入れたずしお、新幹線の掻甚策、䌁業誘臎、就職による人口流出防止のための愛郷心教育、地域資源の掻甚等の意芋が出た。総合戊略の先行実斜課題では、①北陞新幹線金沢開業効果の最倧化ず県内各地各分野ぞの波及、②倚様な人材を惹き぀ける魅力ある雇甚の堎の創出本瀟機胜の立地促進、新産業創出、蟲林氎産業の掻性化等、③孊生のタヌン・県内就職ず移䜏定䜏の促進、④子育お環境の曎なる質の向䞊、出生率の向䞊など自然枛察策、⑀高霢化瀟䌚ぞの察応が提起された。

19京郜府

府は2014幎11月に地方創生関係で重点芁望を発衚した。内容は、①少子化察策では、第3子以降の幌児教育・保育料の無償化、②東京ぞの䞀極集䞭是正策では、地方ぞの移䜏垌望者を支揎するワンストップ型の移䜏・地域居䜏促進センタヌの新蚭、③地域経枈察策では、人材育成を目的ずした地域しごず創生亀付金の創蚭などである。府は2015幎1月、府版人口ビゞョンず地域創生戊略の骚子をたずめた。基本的な芖点では、䞊蚘の重点斜策ぞの察応を掲げ、垂町村等ず連携し、京郜府ならではの地域創生の取組を進めるずした。6月には京郜府ず京郜垂、府内9倧孊は、地方創生の担い手を育成するため、府内の倧孊生を察象にした新資栌制床地域公共政策士を開始するず発衚した。異なる職業の垣根を越え、地域の公共的な掻動や政策圢成に関し、䞻導的にコヌディネヌトできる胜力を持぀人材を認蚌する仕組みである。

20奈良県

県は2014幎8月に地方創生本郚を蚭眮し、䞋蚘の5぀の分野で積極的に取り組みを進め、同県独自の地方創生を目指す。具䜓的には、少子化・女性分野では、①結婚・子育おをみんなで支える瀟䌚づくり、②起業等就劎支揎を通じた女性の瀟䌚参画の促進、産業・しごず・芳光・蟲林分野では、①リヌディング分野、チャレンゞ分野の産業の創出・育成、②新卒者から離職者たで切れ目のないマッチング支揎の充実、③倖囜人芳光客亀流通の開蚭、④なら食ず蟲の魅力創造囜際倧孊校の開校、囜土匷靭化・たちづくり・景芳圩りでは、①垂町村ずの協働によるたちづくりの掚進、②倚様な再生可胜゚ネルギヌの普及拡倧、③怍栜景芳の向䞊による地域の魅力づくり、健康長寿・地域医療・障害者では、①地域医療・介護連携情報の導入怜蚎、②障害のある人もない人も共に暮らしやすい瀟䌚づくり条䟋の掚進、文化・スポヌツ・教育分野では、①文化・芞術ぞの参加機䌚の充実、②総合教育䌚議における教育の方向性の怜蚎などである。

たた、県はこの間、垂町村䞀たちづくり構想掚進事業の実斜など公共斜蚭や公有地の利掻甚ず地域資源を掻かした具䜓的なたちづくりを進め、これに前向きなやる気・アむデアのある垂町村をより積極的に支揎するため、奈良モデルの延長ずし県ず垂町村ずのたちづくりに関する連携協定の締結を掚進しおいる。その背景には「急激な人口枛少ず高霢化が進む䞭で地域性を掻かした賑わいのある䜏みよい街づくりを進めるためには、地域創生の栞ずなる駅や病院、寺瀟、公園などの䞭心拠点に郜垂機胜を集積し、䜎未利甚地を掻甚するなどの再敎備が䞍可欠ずの認識がある。県には県管理斜蚭の改修や県有地の掻甚などの県事業ず垂町村の街づくりを䞀䜓的に怜蚎するこずで、効率的な街づくりが期埅できる」ずしおいる。(自治日報2015/1/2-9)

21山口県

知事は2014幎11月に東京䞀極集䞭を是正する16の重点政策を発衚した。具䜓の内容は、䌁業や囜の研究機関、倧孊の地方移転を進め、地方で孊び、働く遞択を埌抌しする政策が必芁であるずしお、東京圏から地方に移転する䌁業に察する法人皎枛皎や移転費補助、地方囜立倧孊の入孊料・授業料の匕き䞋げ、地方の倧孊入孊ず就職で返還が免陀される奚孊金制床の創蚭などを進める。

県は2015幎1月に創出本郚を蚭眮し、6月に県版人口ビゞョン、総合戊略の䞭間報告(案)を公衚し、10月を目途に策定する予定である。䞭間報告(案)では、目指すべき将来の方向ずしお、①若者局の県倖流出の瞮枛ず県内回垰の実珟、②若い䞖代の結婚や子育お芁望の実珟、③人口枛少・高霢化瀟䌚でも持続可胜な効率的な瀟䌚システムの構築等が提起された。具䜓的な数倀目暙の蚭定はこれからである。県内垂町偎からは、雇甚創出や少子化察策、若者の定䜏察策、亀流人口の拡倧等による人口枛少歯止め策の重芁性、県の総合戊略に察しおは「包括的なものでなく、それぞれの地域の実情をみお、特性を生かせるようなものにしおいただきたい」ずの芁望が出されおいる。

22熊本県

県は2015幎8月、県版人口ビゞョンず総合戊略の玠案を公衚した。新産業による雇甚創出などで人口流出を抑制するずずもに、結婚や出産、子育おでの垌望を実珟できる環境を敎備する。2014幎の県内人口は179䞇人であり、囜立人口問題研究所は2060幎に117䞇人に枛るず掚蚈したが、県は144䞇人に維持するこずを目暙に掲げた。人口ビゞョンでは、人口枛が劎働力䞍足や地域経枈芏暡の瞮小などを招くずしお察策の必芁性を匷調し、2014幎で1,64の合蚈特殊出生率を2030幎に2,0、2040幎2,1に匕き䞊げ、60幎時点の人口枛少を掚蚈より26䞇人抑制するずした。

総合戊略は、県政運営の基本方針ずしお策定枈みの4カ幎戊略をベヌスに立案、最終目暙では瀟䌚枛を半枛、出生数を埮枛にずどめ、県民幞犏量の増倧を図るずした。具䜓的な斜策では、①次産業の支揎匷化や自然共生型の新ビゞネスの創出、②阿蘇くたもず空枯の拠点性を高める「倧空枯構想」の掚進、③新たな海倖マヌケットの開拓、④地域の医療介護提䟛䜓制の敎備、⑀移䜏・定䜏の促進、⑥垂町村間の広域連携の支揎、⑊幹線道路網の敎備を挙げ、各斜策には数倀目暙を盛り蟌んだ。県は県民からの意芋公募も始め、10月䞭に決定する(熊本のニュヌス」2015/8/6)。

なお、県は垂町村の総合戊略の策定を支揎するため、県職員19人を県版コンシェルゞェずしお任呜し、「県ず垂町村は目指すべき方向性や認識を共有し、䞀䜓ずなっお地方創生に取り組むこずが重芁」ず匷調した。たた、熊本垂ず政策連携䌚議を開催し、熊本垂を人口枛少に歯止めをかける県党䜓のダムず䜍眮付け、県垂の密接な連携の匷化を確認しおいる。

小さくおも茝く自治䜓フォヌラムの䌚が調査結果を発衚

フォヌラムの䌚の地方創生総合戊略づくりに関するアンケヌトは、2015幎5/257/5に同䌚の䌚員(自治䜓担圓者)を察象にしお郵送及びメヌルで実斜された。回収数は44、回収率は70(44/63)である。詳しくは䜏民ず自治誌2015幎9月号の平岡・䞭島報告を参照されたい。

地方版総合戊略の策定期間(今幎床䞭)

①十分である15,9 ②やや短い52,3 ③短すぎる31,8

地方創生先行型亀付金の予算配分地方創生戊略づくり

①れロ・空癜4,5 ②300䞇円以䞋13,6 ③301600䞇円20,5 ④601900䞇円29,5 ⑀901䞇円以䞊31,8 

人口ビゞョンず総合戊略の策定時期など

  • 人口ビゞョン ①10月たで61,4 ②1112月15,9 ③13月18,2
  • 総合戊略 ①10月たで43,2 ②1112月15,9 ③13月36,4
  • 人口ビゞョンず総合蚈画等ずの敎合性①こだわらない40,9 ②敎合性をずる50,0 ③その他9,1

地方創生総合戊略の内容取り組む事業

  • ○公共斜蚭等総合管理蚈画
    ①策定枈み2,3 ②怜蚎䞭56,8 ③予定ない38,6 ④未定2,3
  • ○小䞭孊校の統廃合 ①実斜枈み9,1 ②怜蚎䞭 6,8 ③予定ない81,8 ④未定2,3
  • ○小さな拠点づくり
    ①実斜枈み11,4 ②怜蚎䞭43,2 ③予定ない43,2 ④未定2,3

地方版人口ビゞョン・総合戊略の策定支揎業務の委蚗

策定支揎業務の委蚗は党囜の自治䜓に広がっおいる。この策定費盞圓分は、地方創生先行亀付金の基瀎亀付分の䞭で、郜道府県は団䜓2000䞇円、垂町村は1団䜓1000䞇円が確保されおいる。

具䜓䟋では、倩理垂は同垂の人口ビゞョンの策定、総合戊略の策定、策定䜓制の運営支揎業務を委蚗し(委蚗期限は2016幎3月たで)、委蚗䞊限額は1100䞇円ずしおいる。公募型プロポヌザルの䞭で最終的に日本が最優秀提案者に遞ばれた。

ネット䞊に掲茉された自治䜓を芋おも、利根町(1000䞇円)、竹富町(1000䞇円)、新居浜垂(975䞇円)、䌊予垂(950䞇円)、吉岡町(910䞇円)、浊安垂(900䞇円)、小平垂(897䞇円)、広陵町(850䞇円)、人吉垂(800䞇円)、日向垂(780䞇円)、鎌倉垂(756䞇円)などがある。

斑鳩町(奈良県)のように、人口ビゞョン・総合戊略策定支揎に加え、第次総合蚈画の策定等業務も䞀緒に委蚗しおいる自治䜓もある。

フォヌラムの䌚の調査でも、人口ビゞョンは、党お委蚗が34、䞀郚委蚗が46、予定なしが20、総合戊略は、党お委蚗が23、䞀郚委蚗が50、予定なしが27で、かなりの割合になる。

プレミア商品刞等の発行を巡る自治䜓の動き

プレミア商品刞・宿泊刞発行の動きは党囜に急速に広がっおおり、党自治䜓の97が発行する予定である。これらは地域消費喚起生掻支揎型亀付金の9割を占めおいる。販売に圓たっおはどこも窓口に買い手が殺到し、途䞭で打ち切った自治䜓もある。たた、これらの商品刞、宿泊刞が転売される事䟋も出おおり、察策に苊慮しおいる。

具䜓的な動きでは、プレミア商品刞に぀いおは、暪浜垂は額面1侇2千円の商品刞を1䞇円(芏暡100億円、囜亀付金23億円)で、川厎垂も額面1冊1侇2千円の商品刞を1䞇円(芏暡33億円、亀付金6億円)で発行した。たた、プレミア宿泊刞は、鳥取県が4月に県内宿泊斜蚭で利甚できる額面1䞇円の宿泊刞を5千円で、宮厎県は5月に額面5千円の宿泊刞を2500円で、京郜府も府北郚の指定宿泊斜蚭限定で額面1侇4千円の宿泊刞を1䞇円で発行した。京郜府や神奈川県のように、地域経枈が萜ち蟌んでいる地域応揎型にする事䟋も芋られるが、消費皎増皎等で冷え蟌んだ地域の消費喚起に繋がるのか、疑問の声も䞊がっおいる。単幎床察応であり、経枈効果は限定的、䞀過的、䞀時的ずの芋方が匷い。

新たな広域連携の蚭眮を目指す自治䜓

京郜府内

京郜北郚の京䞹埌、宮接、舞鶎、綟郚、犏知山5垂ず䌊根、䞎謝野2町は、2015幎4月、各垂町の連携ず協力により魅力ある郜垂圏圢成を進めるため、京郜府北郚地域連携郜垂圏圢成掚進宣蚀曞に眲名した。䞭栞的郜垂ぞの集玄でなく、人口10䞇未満の垂町盞互間で䞭栞垂䞊みの郜垂機胜等を備える生掻・経枈圏を圢成し、圏域党䜓を掻性化させる。先行事䟋ずしお取組を進め、囜に提案しおいく。趣意曞では、人口枛少等に人口10䞇未満の垂町が立ち向かうのは課題が倚いが、北郚地域には高床な医療や倚様な教育が受けられる病院矀や高校矀、産業や工業団地矀、芳光資源など郜垂郚に芋劣りしない郜垂機胜が存圚するず指摘しおいる。(自治日報2015/5/1-8)

兵庫県内

同県では、姫路垂ず呚蟺7åž‚(盞生、加叀川、赀穂、高砂、加西、宍栗、た぀の)ず8町(皲矎、播磚、垂川、犏厎、神河、倪子、䞊郡、䜜甚)は、2015幎4月に連携䞭枢郜垂圏圢成に向けお連携協玄を締結した。協玄では産孊金官民䞀䜓で経枈戊略の策定や高床な医療サヌビスの提䟛、スポヌツ・文化芞術振興など23の取組を定めた。

加西垂・加東垂は2015幎3月、定䜏自立圏の圢成に向けお䞭心郜垂宣蚀を行った。この堎合は2぀の垂を1぀ずみなす耇県型、近隣の西脇垂、倚可町の3垂町で圢成する。倚可町長は地方創生では、ヘルスツヌリズムず結び぀けた芳光開発やアロマセラピヌによる認知症予防などの斜策を具䜓化させるず述べおいる。

岡山県内

倉敷垂ず呚蟺6åž‚(新芋、高梁、総瀟、井原、朝口、笠岡)ず3町(早島、矢掛、里庄)は、2015幎3月27日に連携協玄を締結した。高梁川流域自治䜓垂町は、気候や颚土、䞻芁産業においおも倚皮倚様であり、こうした垂町が連携するこずで、圏域の特色を最倧限掻かし、地域の総合力をもっお人口枛少・少子高霢化瀟䌚に察応し、圏域党䜓の経枈成長を目指すず述べおいる。

広島県内(䞀郚岡山県、山口県も含む)

犏山垂ず近隣5åž‚(尟道、䞉原、府䞭、笠岡、井原)・2町(䞖矅、神石高原)は、2015幎3月に連携協玄を締結し、犏山垂はびんご圏域ビゞョンを策定した。20152019幎床たでの5幎蚈画で、産業振興や広域芳光の掚進、郜垂機胜の充実や䜏民協働の地域振興など7぀の基本方針を掲げた。雇甚察策では、犏山垂の東京事務所を掻甚したタヌンの掚進やむンタヌシップ等の就劎支揎策の調査、就職情報の発信などを行う。たた、高床医療サヌビスの提䟛を目指し、犏山垂は垂民病院の救呜救急センタヌやがん医療などの充実、圏域内の医療機関ずの連携匷化、医垫・看護婊の確保察策を図る。

広島垂は、近隣10åž‚(呉、竹原、䞉原、倧竹、東広島、廿日垂、安芞高田、江田島、岩囜、櫻井)・6町(府䞭、海田、熊野、坂、安芞倪田、北広島)ずの連携による経枈掻性化ず200䞇人超郜垂圏の圢成に向けお地方創生に取り組む。連携䞭枢郜垂圏の圢成は、2016幎床からの取組開始を目指し、2016幎2月議䌚で連携䞭枢郜垂宣蚀を行い、3月に連携協玄ず人口ビゞョンを策定する予定である。

宮厎県内

宮厎垂ず囜富町、綟町は2015幎3月に連携協玄を締結した。宮厎垂は2014幎12月に党囜に先駆けお連携䞭枢郜垂を宣蚀、4月に圏域ビゞョンを策定した。人口枛少の䞭で『共創』の考え方を基本に呚蟺の自治䜓、産業界、倧孊や金融機関など倚様な䞻䜓ず連携しお、雇甚の堎の創出、地域や䌁業ニヌズに合った人材の育成、地域資源を生かした亀流人口の拡倧など、定䜏や移䜏に向けた取組を促進し、人口枛少が食い止められるよう、圏域の経枈の掻性化や公共サヌビスの確保を図っおいく」ず述べ、地域経枈の掻性化や生掻機胜向䞊に向けた拠点づくりを進めおいる。

愛知県内

豊橋垂など8垂町村は2015幎1月末に東䞉河広域連合を蚭立した。3月末に広域連合議䌚を開催し、予算、広域蚈画を決定し、4月から各事業を開始する。共同事務は介護保険の他、皎等の滞玍敎理、瀟䌚犏祉法人関係、消費生掻盞談などで、これ以倖にも産業振興など新たな連携事業や児童盞談所などを念頭に暩限移譲の調査研究を行う。豊橋垂長は地方創生のモデルケヌスずしお党囜から泚目される存圚になれるよう頑匵りたいず抱負を述べた。(自治日報2015/2/6)

●政府が2015幎床の新たな広域促進事業の委蚗団䜓を決定(6月)
  • ○連携䞭枢郜垂圏(新芏) 12件 八戞垂、山圢垂、郡山垂、新期垂、金沢垂、岐阜垂、静岡垂、岡山垂、束山垂、久留米垂、長厎垂、倧分垂
  • ○連携䞭枢郜垂圏(継続) 3件  盛岡垂、倉敷垂、犏山垂
  • ○連携䞭枢郜垂圏(近隣垂町村) 2件 滝沢垂、䜐甚町
  • ○郜道府県(垂区町村連携) 6件 千葉県、長野県、静岡県、奈良県、宮厎県、鹿児島県
  • ○䞉倧郜垂圏 5ä»¶ 千葉垂、囜分寺垂、茅ケ厎垂、京郜垂、神戞垂

地方創生案件ず議䌚ずの関係

このこずに぀いお、江藀俊昭氏(山梚孊院倧孊倧孊院教授)は、この時期、たさに地域経営の軞ずしお、総合蚈画、地方版総合戊略、公共斜蚭等総合管理蚈画を総䜓的、䜓系的に策定しおいくこずが必芁であり、そのためには公開ず蚎議の堎である議䌚で蚎議を行い、議決するこずが必芁ずなるず指摘しおいる。広島県では、地方人口ビゞョンは議䌚の議決に、地方版総合戊略は分野別蚈画ず䜍眮付け議䌚ぞの報告矩務ずしお扱い、兵庫県では地域創生条䟋を定め、地域創生戊略の根拠を明確にするずずもに、それを議決事件ず芏定しおいるずいう(自治日報2015/7/31)。

フォヌラムの䌚の調査でも、地方創生案件ず議䌚の関係(耇数回答)では、議決案件ずする6,8、特別委員䌚を蚭眮する4,5、所管する委員䌚で集䞭審議する4,5、党員協議䌚で説明・意芋亀換する72,7ずなっおいる。地方創生でも議䌚の圹割は重芁である。

  • 2015幎10月1日
  • より
角田 英昭

1944幎生たれ。1967幎に神奈川県庁入庁。退職埌、自治劎連・地方自治問題研究機構、自治䜓問題研究所で調査研究掻動等に埓事。

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    䞀蚀でも結構ですので、この問題に぀いおご意芋・ご感想をお寄せください。

    珟圚は手が回っおいないため個別にお返事するこずはできないのですが、これらの問題に取り組んでいくために皆様の考えは倧倉参考にさせお頂いおいたす。

    ※掲茉させおいただく堎合、文意にかかわらない字句修正や䞀郚を抜粋させおいただく堎合があるこずをご了承ください。

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