書籍名 | 人間の復興か、資本の論理か 3・11後の日本 |
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著者名等 | 石川 康宏 (著) |
価格 | ¥1,760(税込) |
発行年月日: | 2011年8月1日 |
ISBN-10 | 4880375772 |
ISBN-13 | 9784880375779 |
C-CODE | C0031 |
本のサイズ | A5 |
『マルクスのかじり方』『若者よ、マルクスを読もう』でおなじみの石川康宏が解明する3・11後の政治、経済。
10年後、20年後の近い未来に、2011年3月11日は、歴史のどういう瞬間としてとらえ返されるのでしょう。
たいへんな犠牲を生んだ地震、津波と原発災害の後、日本社会の全体が『人間の復興』と安全・安心の社会づくりに向けて大きな努力を開始した年としてなのか、あるいはたいへんな犠牲にもかかわらず、復興にも原発にも、その後の国づくりにも、さらに強く野放図な『資本の論理』が吹き荒れることになった最初の年としてなのか。2011年に生きる私たちは、その重大な分岐点に生きていると思います。
兵庫県では『復興はたたかいだ』という言葉が、いまも強い実感をもって語られています。『たたかい』の相手は『資本の論理』です。それは行政の中にも深く浸透してくるものです。この本では『人間の復興』とその『資本の論理』の衝突に焦点をあてました。
『人間の復興』を勝ち取るためには、多くの市民が『資本の論理』を押し返し、制御する力をもたねばならないことを、しっかり自覚してほしいと願ってのことです。」(「はじめに」より)