市民がはじめる地域での仕事おこし、地域課題解決、活性化の「ワークショップ」を、具体的に紹介する。
本書でいう「仕事おこし」とは、市民が自発的に、地域や社会が抱える課題を解決するための行動を、自分たちの仕事として起こしていくことをさしています。
本書は、環境や福祉、教育、文化、産業振興など様々な分野での地域づくり活動を立ち上げてみたいと考えている方々に読んでいただきたい一冊です。
第1部では、長野県大町市で活動するNPO地域づくり工房の「仕事おこし」の実践例。全国の注目を集めている「くるくるエコプロジェクト」「菜の花エコプロジェクト」の立ち上げから試行錯誤のあゆみを具体的に紹介。
第2部では、仕事おこしワークショップの進め方を実践的に紹介しています。
第1部 市民からの仕事おこし
第1章 なぜ今「市民からの仕事おこし」なのか
1.そもそも非営利事業とは
2.「市民からの仕事おこし」を求める社会背景
第2章 仕事おこしワークショップ~NPO地域づくり工房の実践①~
1.仕事おこしワークショップからの立ち上げ
2.ワークショップの記録
第3章 市民からの仕事おこし~NPO地域づくり工房の実践②~
1.くるくるエコプロジェクト
2.菜の花エコプロジェクト
3.エコツアー事業への展開
第2部 仕事おこしワークショップの手引き
第1章 ワークショップ
1.対話を楽しむ計画づくり
2.ワークショップの企画と準備
3.ちょっとした参加者間の交流を楽しむ工夫
第2章 ファシリテーター
1.ファシリテーターの役割と心得
2.ファシリテーションの勘所
第3章 仕事おこしワークショップのプログラム
1.プログラムの組み方
2.「仕事おこしワークショップ」プログラム例)
【第1回】ニッチを探せ~「見捨てられているもの」こそ資源~
【第2回】アイディアを形にする~志に根ざした計画へ~
【第3回】循環図をつくろう~関係者とお金の流れを把握する~
【第4回】参加型調査の企画~非営利事業らしい市場調査~
【第5回】現場に出かけよう~歩くミニシンポジウム~
【第6回】「強みと弱み」で大きな木に育てよう
【第7回】市民実験をたちあげよう成果の発信と活用