新しい時代の地方自治像と財政-内発的発展の地方財政論

    書籍名 新しい時代の地方自治像と財政-内発的発展の地方財政論
    著者名等 森 裕之, 平岡 和久, 荒井 文昭, 山崎 洋介, 藤井 えりの, 田中 きよむ, 遠藤 宏一, 霜田 博史, 鶴田 廣巳 (著)
    価格 ¥2,860(税込)
    発行年月日: 2014年5月8日
    ISBN-10 4880376140
    ISBN-13 9784880376141
    C-CODE 0033
    ページ数 304ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

「新しい時代の地方自治像研究会(財政研究会)」による2年間の研究成果をもとに、新しい時代の地方自治像と財政を探求し、内発的発展の地方財政論を提唱する。

地方分権一括法の制定を中心とした第一次分権改革から十数年が経過しましたが、「豊かな社会」をめざした分権の「夢」に対して、現実はほど遠いという他はありません。私たちのめざすべき維持可能な社会の目標は明確なはずです。平和・民主主義・基本的人権・貧困の克服といった人類共通の目標をめざして、足元から環境・経済・社会という3つの要素を維持していくために、地方自治の役割は大きいと言えます。

本書のタイトルにある「新しい時代」とは、グローバル化への対応のあり方が問われるなかで、維持可能な社会をめざして、新自由主義の超克を模索する時代と言えます。

本書が、新しい時代の地方自治像を模索するために改めて着目したのが、内発的発展論です。本書は内発的発展の地方財政論の提唱を行うことによって、日本社会における新たな地方自治の可能性を求める航海の出発点とすることを意図しています。

目次

第1部 新しい時代の地方自治と地方財政論
  1. 第1章 21世紀の地方自治像と地方財政(森 裕之)
  2. 第2章 地方財政の動向と改革課題(平岡 和久)
第2部 新しい時代の地方財政論の諸領域
  1. 第3章 教育の自治と地方財政
     第1節 自発的な学習を支える地方財政のあり方(荒井 文昭)
     第2節 新自由主義政策と地方財政(山崎 洋介)
  2. 第4章 雇用・所得保障政策の自治と地方財政(藤井えりの)
  3. 第5章 高齢者支援の行財政の動向と方向(田中きよむ)
  4. 第6章 社会資本と地方自治(森 裕之)
  5. 第7章 府県・大都市の自治と財政(遠藤 宏一)
  6. 第8章 農山漁村の自治と財政(霜田 博史)
第3部 国と地方の税財政改革の方向
  1. 第9章 内発的発展の地方財政改革の提案(平岡 和久)
  2. 第10章 財政危機と税財政改革(鶴田 廣巳)