人口減少と地域の再編 地方創生・連携中枢都市圏・コンパクトシティ

    書籍名 人口減少と地域の再編 地方創生・連携中枢都市圏・コンパクトシティ
    著者名等 中山 徹 (著)
    価格 ¥1,485(税込)
    発行年月日: 2016年5月30日
    ISBN-10 4880376531
    ISBN-13 9784880376530
    C-CODE C0031
    ページ数 134ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

再生のシナリオは大丈夫か

日本の多彩な国土を構成する地域が存亡の危機に立たされている。少子化に歯止めがかからず、100年後の人口は現在の3分の1。こうした状況に政府は「地方創生」というキーワードを提出した。では、この地方創生をどう評価すべきなのか。政府が進める地方創生を概観し、47都道府県が策定した人口ビジョン、総合戦略の特徴を検証する。そして、人口減少社会において、政府は地域をどのように再編しようとしているのかを、再編の柱であるコンパクトシティとネットワークの現状分析を通してを捉える。地方創生とは一体何なのか、そしてどう対応すべきかを追究する。

目次

1章 地方創生、二つの背景

  • 1 人口減少が際限なく続く
  • 2 東京一極集中に歯止めがかからない

2章 地方創生に関する政府の基本政策

  • 1 長期ビジョンで示された見通し
  • 2 総合戦略の概要

3章 47 都道府県人口ビジョンの内容と特徴

  • 1 人口ビジョン及び総合戦略の位置づけ
  • 2 47 都道府県が策定した2060 年の人口見通し
  • 3 都道府県人口ビジョンが実施されると東京一極集中が進む
  • 4 全県が人口ビジョンを達成するのは不可能
  • 5 都道府県人口ビジョンの特徴

4章 47 都道府県総合戦略の内容と特徴

  • 1 都道府県総合戦略の構成
  • 2 都道府県が定めた政策分野
  • 3 総合戦略で示された都道府県の考え
  • 4 都道府県総合戦略の特徴

5章 人口減少にともなう国土の再編成

  • 1 20 世紀の国土計画
  • 2 小泉構造改革による国土計画の終焉
  • 3 アベノミクスによる新たな国土計画

6章 連携中枢都市圏の状況と特徴

  • 1 地方中心都市の人口減少
  • 2 連携中枢都市圏の目的と進捗状況
  • 3 政府が示した連携中枢都市圏の取り組みと内容
  • 4 連携中枢都市ビジョンの内容
  • 5 連携中枢都市圏の特徴

7章 立地適正化計画の状況と特徴

  • 1 立地適正化計画の概要
  • 2 立地適正化計画の状況
  • 3 箕面市立地適正化計画
  • 4 立地適正化計画の特徴

8章 地方創生をどう評価すべきか

  • 1 地方創生の本質
  • 2 アベノミクスと自治体が進める地方創生は両立しない
  • 3 国土のどの程度が存続困難になりそうか

9章 まちづくりの基本的な視点

  • 1 地方創生に取り組む視点
  • 2 地域での雇用確保を優先させるべき
  • 3 新たな国土計画の必要性
  • 4 農村が地方都市を支える連携
  • 5 コンパクト化を進める視点