「子どもの貧困」解決への道 実践と政策からのアプローチ

    書籍名 「子どもの貧困」解決への道 実践と政策からのアプローチ
    著者名等 浅井 春夫 (著)
    価格 ¥2,530(税込)
    発行年月日: 2017年2月10日
    ISBN-10 4880376590
    ISBN-13 9784880376592
    C-CODE 0036
    ページ数 230ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

ふやすな! 子どもの貧困

6人に1人の子どもが貧困状態に置かれている。この状況を、行政、教育、労働の観点から分析し、こども食堂、フードバンク、学習支援等の実践活動の課題を指摘。併せて、政府の「子どもの貧困対策法」に批判的対案を示し、自治体の「子どもの貧困対策条例」のモデル案を提出する。「ふやすな! 子どもの貧困」に向けての総合的なアプローチ。

目次

●Ⅰ 子どもの貧困の現状と打開策●

◆1章 子どもたちを見捨てない社会を求めて

  • 1 「子どもの貧困」問題への社会的注目と第二次ブーム
  • 2 貧困ライン低下のなかの「子どもの貧困」の広がり
  • 3 子どもの貧困を生み出す社会構造
  • 4 子どもの貧困対策を考える視点
  • 5 積極的財政投入こそ課題
  • 6 子どもの貧困対策の課題
  • 7 子どもの貧困解決への政策の検討

◆2章 問われるべき乳幼児の貧困

  • 1 子どもの貧困対策は人生の出発点から
  • 2 乳幼児期の貧困問題
  • 3 乳幼児における子どもの貧困対策の意義
  • 4 「乳幼児の貧困」問題に気づくために
  • 5 乳幼児の貧困対策のプラットフォームとしての保育所
  • 6 子どもの貧困問題の解決のために
  • 7 人生はじめの貧困問題への政策提案

◆3章 労働問題の視点から子どもの貧困を捉える

  • 1 人間らしく働くことと非人間的労働の分岐点
  • 2 子どもの貧困とは何か
  • 3 子どもの貧困の構造と再生産
  • 4 現代の労働問題の解決抜きに子どもの貧困の改善はありえない
  • 5 子どもの貧困の解決のために

◆4章 「子どもの貧困対策法」批判、「子どもの貧困対策条例」の提案

  • 1 貧困バッシングが意味するもの
  • 2 子どもの貧困対策法の成立と問題点
  • 3 子どもの貧困対策法の逐条検討
  • 4 子どもの貧困対策の課題
  • 5 子どもの貧困対策大綱の基本的欠陥
  • 6 子どもの貧困対策条例の骨格の提案
  • ●Ⅱ 状況を変えるための実践と課題●

    ◆1章 食生活の貧困とこども食堂

    • 1 食べられない子どもの存在
    • 2 子どもの貧困と食生活の権利
    • 3 学校給食の実施状況
    • 4 全国に広がるこども食堂・フードバンク
    • 5 地域の子どもの貧困対策としてのこども食堂の意義

    ◆2章 学習支援塾(無料学習塾)と学びの権利保障

    • 1 学習権の保障なくして、人間的発達なし
    • 2 学習支援塾の広がりの背景としての「子どもの貧困」
    • 3 国・文部科学省の子どもの貧困対策
    • 4 貧困な教育政策の改善を
    • 5 学習支援塾の現状と課題
    • 6 学習支援塾の質量ともに推進するための課題

    ◆3章 児童養護施設の子どもの大学進学

    • 1 大学進学の状況
    • 2 児童養護施設から見える日本の家族の現状
    • 3 児童養護施設児童の高校等進学率の推移
    • 4 児童養護施設児童の大学等進学率の推移
    • 5 大学進学の意味と社会的養護の課題

    ◆4章 子どもの貧困と性教育の可能性

    • 1 本気度が問われている
    • 2 子どもの貧困の定義
    • 3 子どもの貧困と人格形成
    • 4 子どもの貧困に抗う性教育の可能性
    • 5 国際セクシュアリティ教育ガイダンスを活かして
    • 6 研究を社会運動につなげて

    ◆5章 沖縄のいまと子どもの貧困へのとりくみ

    • 1 翁長県知事の「子どもの貧困」への想い
    • 2 沖縄の子どもの貧困の現状─「沖縄子ども調査」を通して
    • 3 沖縄における(子どもの)貧困の歴史性
    • 4 「沖縄県子どもの貧困対策計画」から学ぶべきこと
    • 5 オール沖縄のふくし運動のテコに