基地と財政 沖縄に基地を押しつける「醜い」財政政策

    書籍名 基地と財政 沖縄に基地を押しつける「醜い」財政政策
    著者名等 川瀬 光義 (著)
    価格 ¥1,760(税込)
    発行年月日: 2018年7月10日
    ISBN-10 4880376825
    ISBN-13 9784880376820
    C-CODE C0033
    ページ数 136ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

基地問題は日本問題である。沖縄問題ではない。

「日本人は醜い―沖縄に関して、私はこう断言することができる」(大田昌秀『醜い日本人』)。基地問題は「沖縄問題」ではない、日本問題である。それなのに、基地は不条理にも沖縄に押しつけられてきた。そしてまた、普天間飛行場の返還に辺野古新基地が要求されているのだ。日本政府はその同意を得るために、沖縄に対して財政政策を講じてきた。その詳細を分析して、正に「醜い」財政政策の実態を明らかにする。

目次

序章 本書の課題

    第1章 米軍基地を維持するための財政負担

  • はじめに
  • 1 在日米軍基地の特異性
  • 2 不平等条約である日米地位協定による財政負担
  • 3 日米地位協定すら守られていない
  • おわりに

第2章 在日米軍基地と沖縄

  • はじめに
  • 1 「復帰」前の基地形成過程
  • 2 日本支配下での基地確保政策
  • 3 沖縄の基地の特異性
  • 4 辺野古新基地建設にみる沖縄差別の継続
  • おわりに

第3章 基地の財政「効果」

  • はじめに
  • 1 伝統的な基地維持財政政策
    • 1) 一般財源
    • 2) 特定財源
  • 2 原子力発電所立地自治体と比べた「優遇」ぶり
  • 3 軍用地料が地域社会に及ぼす影響
  • おわりに

第4章 新基地押しつけのための財政政策

  • はじめに
  • 1 新たな財政政策
  • 2 別枠予算で基地押しつけ
  • 3 米軍再編交付金の特異性
  • 4 地方自治をないがしろにする再編特別補助金
  • おわりに

第5章 沖縄振興予算について

  • はじめに
  • 1 辺野古新基地建設と振興予算
  • 2 沖縄振興一括交付金とは
  • 3 ソフト交付金とは
  • 4 沖縄振興体制は今後も必要か
  • おわりに

終章 基地は自治体財政充実の阻害要因

参考文献

あとがき