公共サービスの産業化と地方自治

    書籍名 公共サービスの産業化と地方自治
    著者名等 岡田 知弘 (著)
    価格 ¥1,430(税込)
    発行年月日: 2019年8月5日
    ISBN-10 4880377007
    ISBN-13 9784880377001
    C-CODE C0031
    ページ数 166ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

「Society5.0」の名のもとですすむ公共サービスの産業化

国・自治体の政策決定から公共サービスや公共施設の運営、公共機関がもつ国民・住民の個人情報まであらゆる公共領域が、成長戦略の"市場"としてねらわれている。

目次

第1章 国の意思決定の仕組みが変わった─「行政の私物化」の背景にあるもの─

  • 1 「グローバル国家」論と構造改革・「行政の私物化」過程
  • 2 第二次安倍内閣による政財官抱合体制の再構築
  • 3 グローバル国家型「成長戦略」で日本経済は衰退局面へ
  • 4 地域経済の持続可能性を破壊するもの

第2章 日本経団連の「Society 5. 0」成長戦略と「自治体戦略2040 構想」

  • 1 合言葉は「Society 5. 0」と「SDGs」
  • 2 経団連の成長戦略と国・地方自治体のあり方への積極的介入

第3章 「地方統治構造」改革と「地方創生」

  • 1 「地方創生」と「道州制」の罠
  • 2 「地方創生」の政策群と実施過程

第4章 「公共サービスの産業化」政策と「自治体戦略2040 構想」

  • 1 「公共サービスの産業化」政策の登場と展開
  • 2 「Society 5. 0」戦略の一環としての「自治体戦略2040 構想」
  • 3 「デジタルファースト」法と「スマート自治体」づくり

第5章 「グローバル国家」型構造改革が日本の地域を破壊している

  • 1 「地方創生」は、なぜ、うまくいかないのか
  • 2 「圏域行政」の究極の姿=市町村合併の帰結
  • 3 コンパクトシティで都市は持続的に発展できるのか
  • 4 国家戦略特区による特定企業・法人の優遇と地域経済効果の限定

第6章 自治体・公共サービスを主権者のものに

  • 1 憲法と地方自治をめぐる対抗軸の形成
  • 2 主権者の利益を第一にした国・地方自治体に
  • 3 自治体による多数者のための新しい地域政策の広がり

資料

  • 1 安倍政権下における政府及び政権党・財界の主な政策と動向
  • 2 包括的民間委託についての意見書(自治労連弁護団)
  • 3 公正で民主的な公務員制度の確立をめざす提言(日本国家公務員労働組合連合会)
  • 4 スマートシティモデル事業の概要