辺野古裁判と沖縄の誇りある自治 検証 辺野古新基地建設問題

    書籍名 辺野古裁判と沖縄の誇りある自治 検証 辺野古新基地建設問題
    著者名等 紙野 健二, 本多 滝夫, 徳田 博人 (編)
    価格 ¥1,650(税込)
    発行年月日: 2023年7月20日
    ISBN-10 4880377554
    ISBN-13 9784880377551
    C-CODE C0036
    ページ数 204ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

辺野古問題は、日本の法治主義と地方自治の問題である

沖縄は、国土面積比0.6%しかないにもかかわらず、実に70.3%もの米軍専用施設が集中している。つまり、辺野古の新基地問題は、日本の問題なのである。しかし、政府は「基地ありき」で、行政不服審査法や地方自治法の恣意的な運用を通じて、法治主義と地方自治をないがしろにしている。その実際をつぶさにたどり、この国の将来と沖縄の将来の正しい道筋を明示する。

目次

はじめに 紙野 健二.........3

第1部 シンポジウム 総合司会・白藤 博行…………………………9

辺野古裁判と誇りある沖縄の自治 ─ 裁判の今とこれから ─

  • 開会のあいさつ 徳田 博人
  • 共催のあいさつ 高里 鈴代
  • 基調報告1 変更不承認処分についての高裁判決の
  • 問題点と最高裁への展望 加藤 裕
  • 基調報告2 辺野古問題と司法 紙野 健二
  • パネルディスカッション コーディネーター 本多 滝夫
  • 報告1 辺野古新基地、高裁判決の問題点 ─ 軟弱地盤と耐震設計の検証なし ─立石 雅昭
  • 報告2 住民の抗告訴訟について 川津 知大
  • パネルディスカッション 加藤 裕/立石 雅昭/川津 知大/紙野 健二/岡田 正則
  • これから辺野古問題にどのように立ち向かうか 玉城 デニー

第2部 辺野古裁判とは……………………………………

第1章 辺野古裁判の経過 前田 定孝

第2章 ずさんな辺野古新基地埋め立て計画 立石 雅昭

  • ─軟弱地盤対策と耐震設計の不備─
  • 第3章 辺野古裁判の検証と論点

     1 辺野古裁判の検証
    • 1 判決のバックボーン 本多 滝夫
    • 2 変更承認の審査基準 榊原 秀訓
    • 3 変更承認審査時の環境保全配慮の水準 山田 健吾
    • 4 「固有の資格」─変更許可と変更承認の規律の差異 大田 直史
    • 5 裁決的関与と是正の指示の一体的行使 本多 滝夫
    • 6 辺野古裁判の真・争点「法は誰のためにあるのか」 徳田 博人

     2 3.16福岡高裁判決の論点
    • 1 法解釈の恣意的な変更について 人見 剛
    • 2 自治体の出訴権と国の機関の審査請求資格について 岡田 正則
    • 3 裁決的関与の濫用と関与の不当連結について 白藤 博行
    • 4 最高裁の地方自治の理解について 本多 滝夫
    • 5 行政の調査義務と民主的法治国家の原則 徳田 博人

    第4章 住民たちの辺野古裁判 川津 知大

    第5章 辺野古県民投票と沖縄の自治
    ─ 県民投票の結果は活かされているか ─ 武田 真一郎

    おわりに 徳田 博人

    資料編

    • 最高裁第1小法廷2022(令和4)年12月8日判決(全文)
    • 福岡高等裁判所那覇支部2023(令和5)年年3月16日判決(骨子)
    • 訴訟の経過
    • 訴訟関連年表