再エネ乱開発─環境破壊と住民のたたかい

    書籍名 再エネ乱開発─環境破壊と住民のたたかい
    著者名等 傘木 宏夫 (著)
    価格 ¥2,970(税込)
    発行年月日: 2024年6月28日
    ISBN-10 4880377686
    ISBN-13 9784880377681
    C-CODE C0036
    ページ数 280ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

再エネ開発の問題点と適正なあり方を考える!

再生可能エネルギーを短期間かつ大規模に開発することは、自然環境の破壊、それを管理する地域社会との軋轢をもたらす。開発によって引き起こされている、各地の災害、トラブル、そして住民運動の取り組みを紹介しながら、再生可能エネルギー開発の問題点と適正なあり方を提案する。

目次

はじめに

第1 部 開発の動向

第1 章 再生可能エネルギーの普及状況

  • 1.再生可能エネルギーの定義と種類
  • 2.世界における普及状況
  • 3.日本国内の動向

第2 章 政策動向

  • 1.F I T 制度
  • 2.FIP 制度との併存へ
  • 3.規制緩和
  • 4.事前配慮

第3 章 立地動向

  • 1.都道府県別
  • 2.特定地域への集中
  • 3.立地と環境影響

第2 部 住民のたたかい

第4 章 太陽光発電

  • 1.開発と環境影響の傾向
  • 2.比企の太陽光発電を考える会(埼玉県)
  • 3.新相田自治会など(福岡県)

第5 章 陸上風力発電

  • 1.開発と環境影響の傾向
  • 2.風の半島TANGO 丹後半島の野山を守る会など(京都府)
  • 3.まつさか香肌峡環境対策委員会(三重県)

第6 章 洋上風力発電

  • 1.開発と環境影響の傾向
  • 2.石狩地域などにおける住民運動(北海道)
  • 3.唐津・玄海の海の未来を考える会(佐賀県)

第7 章 地熱発電

  • 1.開発と環境影響の傾向
  • 2.日本温泉協会の取り組み
  • 3.小国郷の自然を守る会(熊本県)

第8 章 バイオマス発電

  • 1.開発と環境影響の傾向
  • 2.田川市内の住民の活動(福岡県)
  • 3.梁川地域市民のくらしと命を守る会(福島県)

第3 部 地域の力

第9 章 再生可能エネルギー開発の3 原則

  • 1. 3 原則の基盤
  • 2.【第1 原則】アセスメント
  • 3.【第2 原則】地域内再投資力
  • 4.【第3 原則】国際連帯

第10 章 住民運動の参考に

  • 1.事業者に働きかける
  • 2.行政に働きかける
  • 3.住民アセスのすすめ

第11 章 「持続可能な社会」への希望

  • 1.持続可能な社会への再生可能エネルギー
  • 2.明日の「再エネ社会」

第12 章 国政への提言

  • 1.自律・分散型エネルギー社会のために
  • 2.再生可能エネルギーの種類別における当面の対応
  • 3.再生可能エネルギー開発共済制度の創設

巻末資料

参考資料

あとがき

コ ラ ム

  • コラム① 大町はあらゆる水力発電の展示場
  • コラム② 新エネルギービジョン
  • コラム③ 天然冷蔵倉庫「風穴小屋」
  • コラム④ アイノアンス
  • コラム⑤ 自主アセスでとりやめた市民風車
  • コラム⑥ 洋上風力と企業献金
  • コラム⑦ 温泉宿の苦悩
  • コラム⑧ 有価物、逆有償、植物油脂
  • コラム⑨ 自主簡易アセス
  • コラム⑩ 日本で初めての住民アセス
  • コラム⑪ 『ユートピアだより』
  • コラム⑫ 公害健康被害補償予防法