3月議会の論点のひとつ―災害避難対策の抜本的強化のために―
議員の方に限らず、どなたでもご受講いただけます
2023年2月8日(水)
議員の方に限らず、どなたでもご受講いただけます
榛沢和彦
新潟大学医歯学総合研究科特任教授/避難所・避難生活学会常任理事
災害関連死を防ぐためには避難環境の迅速な整備が必要です。
そのためには①災害省庁と県にその下部組織の設立、②大規模な分散備蓄、③国の職能ボランティア登録システムの3つが必要です。日本より進んだ災害対応を可能にしているイタリアの①から③を説明します。
また災害対策ではお互いに交流の無いイタリアと米国では両国とも「水害対策」など個別の「…対策」は無くし、災害現場で起きていることに対応する方策になっています。
最後にイタリアでは「理念の無い災害対策はうまくいかない」と言われており、その理念とは災害時の市民社会保護のことです。その重要性についても説明します。
はんざわ・かずひこ 1989年新潟大学医学部卒。医学博士。2018年から新潟大学医歯学総合研究科先進血管病・塞栓症治療予防講座特任教授。専門は心臓血管外科。避難所・避難生活学会常任理事。新潟県中越地震(2004年)から災害後のエコノミークラス症候群予防活動を行い、2012年からイタリアの災害対応を調査比較し日本の災害対応改善を提唱している。特に避難所のトイレ(T)、食事(K)、簡易ベッド(B)のTKB整備の重要性を啓発している。
〈参考文献〉
根本昌宏
日本赤十字北海道看護大学教授・災害対策教育センター長/避難所・避難生活学会常任理事
ねもと・まさひろ 1994年東日本学園大学薬学部薬学研究科薬理学専攻修士課程修了。博士(薬学)。2015年から日本赤十字北海道看護大学看護薬理学領域教授、2017年から同大学災害対策教育センター長。避難所・避難生活学会常任理事、日本災害医療薬剤師学会理事。とくに寒冷地の災害対応に関する実践的演習を踏まえた開発・研究を行っている。
水谷嘉浩
Jパックス株式会社代表取締役/避難所・避難生活学会常任理事
みずたに・よしひろ 1993年同志社大学文学部卒業、2022年京都工芸繊維大学大学院博士後期課程修了、博士(工学)。J パックス株式会社 代表取締役。避難所・避難生活学会常任理事、全国段ボール工業組合連合会 防災担当アドバイザー。東日本大震災をきっかけに段ボールベッドを考案。11年間で国内外の避難所延べ400か所以上を訪問し、2 万床以上の段ボールベッドを届けた。雑魚寝を無くし、避難所の環境改善を通じて2次健康被害を減らす取り組みを始めると同時に、段ボール産業が災害時に避難所を支える防災協定の仕組みを構築し、全国に普及するように努めている。現在は、避難所・避難生活学会常任理事の立場で避難所にかかわる研究活動や啓蒙活動を行っている。
〈参考文献〉
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