月刊『住民と自治』 2021年6月号
特集:「排除」から「共生」へ―外国人の人権状況と課題

日本で働く外国人労働者数は172万人(厚生労働省調べ・2020年)と近年急増しています。その内訳をみると、本来「労働者」ではない技能実習生と留学生が4割を占めています。経済界の低賃金労働力の需要に応える形で、技能実習生は単純労働者として人手不足の業種で働かされてきました。 外国人労働者も、共に生きこの社会を支える一人の人間です。世界人権宣言と日本国憲法が保障する、人間らしい仕事とくらしを実現していくことが求められています。「排除」から「共生」へ、国も自治体もその政策の全体を見直す時にきています。

書籍名 月刊『住民と自治』 2021年6月号
特集 特集:「排除」から「共生」へ―外国人の人権状況と課題
価格 ¥591(税込)
発行年月日 2021年5月15日
ISBN-10 4880378747
ISBN-13 9784880378749

目次

◆直言 日本女性総ぐるみ集会と全国パレードのすすめ~ジェンダー平等の実現は、最大の国民的課題~ 渡辺繁博

●連続企画● 「新型コロナ」から日本の社会を考える 第12回 コロナ禍と復興災害 塩崎賢明

●特集● 「排除」から「共生」へ─外国人の人権状況と課題

  • 年越し支援・コロナ被害相談村から見た外国人労働者の人権状況 指宿昭一
  • 外国籍住民の受け入れと基礎自治体─自治体だからこそできることに立ち戻る 丹野清人
  • 日系ブラジル人の労働・くらしの実態と支援の課題─島根県出雲市を例に─ 植木 洋
  • 外国人労働者の子どもたちの学習権の現状と支援 野元弘幸
  • 災害時における外国人対応 田村太郎
  • 「大阪都構想」住民投票と市民グループ〈みんなで住民投票!〉 小野潤子
  • 大津市における会計管理業務の民間委託中止について 山口 剛
  • 第63回自治体学校案内

●連載●

  • 大深度地下開発を考える下 大深度法─その経緯と問題点 武内更一
  • シリーズ 地域発信 いいからかん日和 第3回 暮らしを創り、仕事を創る セトヤマ ミチコ
  • 中の人が語る。図書館と、人と、まちと 第3回 本を読むことによって起こること(続) 相宗大督
  • 新連載 くらしと自治と憲法と 第1回 地方自治の本旨 榊原秀訓
  • 人つながる④ 島根県美郷町「おおち山くじら」地域ブランドによる人おこし、地域づくり~一頭の駆除イノシシからはじまった山くじら物語~(上) 安田 亮
  • @NEWS 前代未聞の署名偽造事件─愛知県知事リコール問題 磯貝治良
  • BOOK REVIEW
  • Jつうしん
  • 自治の風─信州から 第2回 リニア問題を地域で考える 米山義盛
  • 編集後記