月刊『住民と自治』 2022年12月号
特集:四日市公害裁判から50年 公害から今何を学ぶか

四日市公害ぜんそく裁判が結審してから50年。経済成長第一の政策の結果、環境破壊は公害という形をとり生物学的・社会的弱者に集中した被害をもたらしました。環境汚染は複雑で見えにくく、地域住民による科学的な検証とそのための運動・学習のネットワークが不可欠です。公害を教訓として環境基本法および個別法が制定され、国際的にもSDGsが提唱され維持可能な開発目標を掲げています。私たちは過去の失敗を正しく受けとめ、維持可能な内発的発展に進んでいけるのでしょうか。

書籍名 月刊『住民と自治』 2022年12月号
特集 特集:四日市公害裁判から50年 公害から今何を学ぶか
価格 ¥591(税込)
発行年月日 2022年11月15日
ISBN-10 4880378925
ISBN-13 9784880378923

目次

◆直言 いまこそ、地方公務員の長時間労働解消を 重野幸介

●特集● 四日市公害裁判から50年 公害から今何を学ぶか

  • 公害経験の継承を通じた協働のまちづくり─維持可能な内発的発展に向けて─ 除本理史
  • 多視点性による公害経験の継承─倉敷・水島の公害資料館づくり─ 林 美帆
  • 消えないPFOA汚染─大阪府摂津市からの告発 増永わき
  • 住民の学習をつうじた公害経験の継承 清水万由子
  • インタビュー 公害被害者救済から地域再生のまちづくり運動へ 森脇君雄・上田敏幸・傘木宏夫
  • 資料 公害とそれに関連する主な出来事
  • ZOOM IN 大阪・枚方市 市役所移転を止めた「市民の力」 野口光男
  • FOCUS 医療を人質にマイナンバーカード取得強制 松山 洋

●連載●

  • 人つながる(21) だれでも なんでも「アートスタジオ大山」─声を出せない人の声を拾う 尾曽越理恵
  • くらしと自治と憲法と 第19回 日本国憲法前文の先見性 只野雅人
  • 検証 津久井やまゆり園事件を人権の視点から考える
    第13回 障害者権利条約日本審査の総括所見の意義 赤松英知
  • おきなわ定点観測 第9回 沖縄のメディア・ジャーナリストの矜持─2人の記者との出会い 関 耕平
  • 公民館における出会いと学び 最終回 第6回 住民に寄り添いともに学びを創る職員 田中純子
  • シリーズ 地域発信 耕作放棄地に挑み果樹園の再生を! 第1回 セカンドライフへの道のり 渡辺卓也
  • @NEWS お粗末な市長暴走の顛末 辻 よし子
  • 『住民と自治』読者・自治体問題研究所会員のみなさまへ
  • BOOK REVIEW
  • ローカル・ネットワーク
  • Jつうしん
  • 自治の風─広島から 第1回 原爆「黒い雨」被害者を支援する活動について 牧野一見
  • 編集後記