月刊『住民と自治』 2023年11月号
特集 原発回帰が脅かす自治とくらし

岸田政権は 、いまだ福島第一原発の「廃炉」のめどもたたないというのに、経済界の意を受けて、 脱炭素を名目に原発の60年超の運転を可能にし、原子力利用を永続化する「GX脱炭素電源法」を通してしまいました。同法は、原発の運転期間延長の認可を原子力規制委員会から経済産業大臣に移すほか、使用済み核燃料の再処理やいわゆる「核ごみ」の最終処分についての重大な方針転換など多くの問題点を含んでいます。その後、再稼働への動きに拍車がかかるとともに、 福島第一原発の「汚染水」の海洋放出や使用済み核燃料の処分地選定の動きが一気に表面化しています 。地域と自治体の未来と民主主義を脅かす重大事です.

書籍名 月刊『住民と自治』 2023年11月号
特集 特集 原発回帰が脅かす自治とくらし
価格 ¥800(税込)
発行年月日 2023年10月15日
ISBN-10 4880377902
ISBN-13 9784880377902

目次

◆直言 生存権保障のために、自治体福祉行政に今、問われていること 豊島 明子

●特集● 原発回帰が脅かす自治とくらし

  • 世界の気候政策の潮流に逆行する日本のGX政策 大島 堅一
  • 原発立地と自治体財政 藤原 遥
  • 地方自治から考える原子力災害避難計画 池田 豊
  • 福島の原発の処理水・廃炉政策に、県民・国民の参加を 林 薫平
  • 北海道寿都町・神恵内村に核ゴミ処分場を作らせないために 井上 敦子
  • 核ゴミのゆくえ─長崎県対馬は今 小島 徳重

【連載】

  • FOCUS 東京都ふるさと納税制度の問題点と世田谷区の取り組み 北川 俊彦
  • FOCUS 指定管理者制度の現況と到達点、課題─制度創設20年を踏まえて 角田 英昭
  • ZOOM IN 許せない!山梨県北杜市の「個人情報」のトンデモ解釈! 白藤 博行
  • 人つながる31 『はだしのゲン』は世界を駆ける 大田 健志
  • くらしと自治と憲法と25 奨学金返済軽減に向けた住民運動・労働運動の課題と展望 石井 拓児
  • 続・津久井やまゆり園事件を人権の視点から考える 優性思想と人権保障 第3回 セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(SRHR)から、やまゆり園事件に通底する優生保護法問題を考える 大橋 由香子
  • 書評 紙野健二・本多滝夫・徳田博人編『辺野古裁判と沖縄の誇りある自治 検証 辺野古新基地建設問題 岩垣 真人
  • @NEWS 山口県上関町核ごみ「中間貯蔵施設」建設計画 地域振興を妨げる原発施設誘致 船岩 充
  • ローカル・ネットワーク
  • Jつうしん 滋賀自治体問題研究所 滋賀における地域交通の現状と課題に関する調査 瓜生 昌弘
  • 自治の風─福島から 第6回 安全のゴリ押し 中島 孝
  • 編集後記
  • 表紙写真 大坂 健
  • スケッチ 芝田 英昭